銭飲みとは、銭湯に入り、一杯飲んで帰る。それだけ。
では近くの銭湯で汗を流して、一杯飲んで帰りますか。
■新潟尽くしの始まり
西日暮里駅 JR・東京メトロ千代田線・日暮里・舎人ライナーの3線が乗り入れ。
土曜日の4時前にしては人が多い。
今日は、関東に在住の従兄と待ち合わせ。
少し早めに来て、せっかくなのでひとっ風呂する事にします。(いつもの事)
道灌山通を谷中方向に向かう。この先は狸坂やらきつね坂やら動物の名が付いた場所が多い。最近は猫で人気ですね。
開成学園が新校舎を建築中。
目的地の千歳湯さんは道灌山通を右に入った奥。
おしゃれなパン屋さんやらお菓子屋さんがあったりします。
コロナ特別警報の下に、プレバトで有名な夏井先生のライブのポスター。
ぶらぶらと歩いていると千歳湯さんに到着。
3階建て?個性的な建物です。
入口は風情のある唐破風。
今日の薬湯は青森ヒバオイル。どんな感じなんだろう楽しみです。
年末・年始のスケジュール。
休みはたったの2日半。本当にご苦労様です。
番台でお代を払い、脱衣所に。
浴場内を覗くとかなり混んでいます。
15時半営業開始ですから、開店を待って来たお客さんですね。
空のガランを探して、まずは身体を洗い、頂きます。
浴槽は3つ。薬湯。バイブラと超音波。
まずは薬湯。ご当地風呂と思っていましたが『草津温泉』と書いてあります。
熱め。温度計を見ると44度。
でも浸かっているとそれほど熱く感じないのは井戸水のせいでしょうか?
さて次はバイブラにします。
見上げるとペンキ絵は富士山。ペンキ絵師 田中みずきさんの作。
優しい感じです。
温まったところでいったん上がって、髪を洗います。
熱っ。シャワー熱い。調整機能が無いので少し流して待ちます。
さて 超音波風呂を堪能します。
訪問の前にネットの記事を読みましたら、こちらの銭湯は新潟県出身の初代の方が上京し銭湯で経験を積んで開業。先ほど番台にいた女将さんも新潟より2代目に嫁いできたと書いてありました。
新潟(私の故郷)では、この間も関越自動車で大雪で立ち往生がありました。
そんな事を考えていたら昔の話を思い出しました。
よく死に際に走馬灯のように思い出が蘇るといいますが、あれは30年以上前、冬場に湯沢で仕事をしていて新潟の家に帰る時の話。
仕事が終わったのが8時過ぎ。普段は高速で1時間半ほどの道のりですが、雪が降れば倍。さらに夕方からは大雪状態。
少しでも早く帰りたいので、トンネルの中でスピードを出します。
トップスピードでトンネルを抜けると、下り坂の先に見えたのは、大渋滞。
『間に合わない。』ブレーキを踏んでもスリップして渋滞の列に突っ込むのは明白。
『死者が出る』『人様に迷惑をかけるな』
コンマ何秒の判断で、サイドブレーキを引き、ハンドルを切り、車をスピンさせます。
思い浮かぶのは、両親と当時付き合っていた彼女、兄弟の顔。これが走馬灯。
・・走馬灯というより本当に回っていたのですが。
ドン!衝撃。ハンドルにぶつかる胸の痛み。死んだ。いや死んでいない。
フロントガラスは真っ白。・・・ですが生きてる。
道路の側壁、除雪車が飛ばしたばかりの柔らかい雪の壁に突っ込んだので助かったのです。
助かった事が分かると、次は帰る心配です。吹雪の高速。エンジンはかかるのか?
変な音がしましたが、かかります。助かった。
見てみると、フロントは大破。ラジエターまで粉々で、エンジンむき出し状態。
でも雪明りと吹雪の空冷で家にたどり着きました。
さて上がりますか。
待合所には立派な布袋様。
いいお湯でした。さて一杯飲んで帰りますか。
千歳湯
営業時間:15:30~24:00
定休日 :金曜日
サウナ :無
露天 :無
備品 :ボディソープ 有 シャンプー 有
続く