銭飲みとは、銭湯に入り、一杯飲んで帰る。それだけ。
では近くの銭湯で汗を流して、一杯飲んで帰りますか。
■粋というか心遣いの湯
目白駅下車。
1日の平均乗車人員は、約3万8千人。山手線では2番目に少ない駅。
学習院の学生数だけで初等科を合わせれば1万4千人以上いるし、周辺に学校が多いのに思ったより少ない。
駅に降りたはよいものの、銭湯を探すと駅周辺に銭湯がない!
目指すは徒歩20分以上、約2km先の「豊川浴泉」さん。
※表題の駅が目白駅でないのは、銭湯の近くが、別の駅だからです。
秋空高く、目白通りをぶらぶら歩くのもいいでしょう。
あれっ。畳屋さんですが、小物も売っています。何か気になる柄の小物発見。
鬼滅の刃、炭治郎の隊服柄ではないですか。
市松模様ですから畳屋さんにあっておかしくないですが、映画館で売ったら爆発的に売れそう・・・
鬼子母神参道?雑司が谷に鬼子母神堂があるのは知っていましたが、ここなんですね。
おもちゃ屋さん?と思ったら子供靴のお店でした。子供への愛情を感じます。
銭湯巡りは、町巡り。
夕焼けがきれいです。いい銭湯タイムです。
豊川浴泉さんはこの坂の下。
豊川浴泉さんです。高級住宅街に立派な宮造りの銭湯です。
兎毛通しは鬼ですか?
創業は戦後の昭和24年焼野原に荘厳と誕生し、目白御殿と呼ばれた銭湯。
今も当時の面影を残すそうです。
受付は、三代目のご主人の娘さんでしょうか。非常に感じの良い、看板娘さんです。
※受付周辺の撮影許可頂きました。浴場内はHPの写真を使用させて頂いてます。
立派な格天井、電球や扇風機も趣があります。
さて、随分歩きました。身体を洗って、頂きます。
HPの360度カメラの写真です。ペンキ絵師の中島先生と2代目当主ですね。
浴槽は2つ。薬湯とマッサージ風呂です。
まず薬湯。今日は酵素の湯です。湯温は43度。温度計ほど熱く感じません。
マッサージの湯。42度。熱めの設定ですがいい感じです。
ペンキ絵は富士山。新しく書き直した絵ですね。本栖湖からみた富士山のようです。
湯舟に浸かっていると鬼子母神の参道を見たせいか、小学生の頃、母に叱られた時の事を思い出しました。
あまり手をあげられた記憶はないのですが、怒ると「竹のほこりたたき」で叩かれます。母なりに考えているのか、太もも辺りを叩きます。
叩かれるとくっきりと赤く竹の節の形まで分かる跡が残りました。
痛かったですが、自分が悪い事は分かっていたので、反抗心はなかったです。
・・・あっ「クソババア」と言ったかも。
この年になると、怒ってくれる人がいないのが寂しいです。
さて上がりますか。
館内で気づくのは、あちらこちらに季節を感じさせる装飾がある事です。
銀杏・柿
紅葉など。
失礼ですが、最新の設備がある訳ではありません。しかし定期的なメンテナンス、行き届いた清掃、季節を感じさせる装飾。
地域の方に対する心遣い、粋というか、おもてなしの心を感じる銭湯です。
いいお湯でした。さて一杯飲んで帰りますか。
豊川浴泉
営業時間 16:00~23:30
定休日 月曜日・金曜日
朝風呂 6:00~9:00
サウナ 無
備品 ボディソープ・シャンプー 有
続きます。