銭飲みとは、銭湯に入り、一杯飲んで帰る。それだけ。
では近くの銭湯で汗を流して、一杯飲んで帰りますか。
■岩風呂で遠雷を聞きながら。
六会日大前駅 小田急電鉄江の島線の駅。1日の乗降人員は30,000人を超えるのは日大生によるものか。
人生で初めて降りる駅、お盆前の真夏日の夕方、用事を済ませてさったと帰ろう、と思いながら、ふと駅前で振り返ると煙突。多分、銭湯。
銭湯が俺を呼んでいる?
いやいや、ここから家まで2時間近くかかるのに風呂入って、一杯飲むの?
空が暗くなったのが不安ですが、近そうなのでせめて店構えだけでも拝見。
と向かいます。あれっ、雷の音。
露天風呂があるんだ。などと見ていると、いきなりの雷鳴と大粒の雨。
これは雨宿りをかねて入るしかないと、入店。
バックにいつも入浴セットが入っているおかげです。
※撮影許可頂きました。浴場内はさかえ湘南館さんのHPを使わせて頂きます。
なんとなく清潔感のある銭湯です。
下駄箱の鍵を預け、ロッカーキーをもらいます。今回も時間がないのでサウナ無し。
浴槽は、メインに水風呂。そして露天がありようです。
ペンキ絵はなく、タイル張り。
今日も暑かったので、しっかり洗って、さて頂きます。
あーいい気持ち。ひと風呂浴びる事にしたのは、正解でした。
湯加減は40度強。いい湯加減です。
途中で見た感じでは、薪だきですね。※HPで薪だき・井戸水でした。
お湯も柔らかいな感じで、気持ちがいい。
遠赤外線サウナが男性用だけあるようです。※別料金
さて水風呂に・・・うわっ!
蛙のような恰好でうつ伏せに人が沈んでいます。生きています。
入るスペースがないので、露天風呂に。
立派な岩風呂です。大粒の雨は、まるで滝に打たれているような感じ。
雷の音は、大分遠くにいったようです。
湯に浸かり、遠雷を聞いていると昔を思い出します。
雷を落とす。とは最近あまり聞かない言葉ですが、あれは雷だったのか。
新入社員で地方支店に配属、まず電話番。誰よりも早くとる事だけを考えていた頃。
鳴ったかならないかで取ると、こちらが名乗るよりも早く「●●ですけど、支店長いる?」社長の苗字・年配の女性・高圧的な話し方。
キター!社長の奥さんです。
私の勤める会社は、オーナー企業。新入社員研修のプログラムの電話応対でも、一族からの電話の受けた場合の事例がありました。
大丈夫、覚えています。禁句は「どちらの●●様ですか?」
※オーナー一族と認識した態度をとる事が大事。
「申し訳ありません。支店長は只今来客中ですので、折り返しお電話させて頂きます。失礼ですが、お電話番号を教えて頂けますでしょうか」と言い終わるか、終わらない前に「あなた社長の自宅の電話番号も知らないの!」ガチャーン!しばらく耳がジンジンしました。
支店長が応接室から戻ったので報告。私の不安そうな顔に。
「大丈夫。お前の対応は間違っていない。それでいい。」との言葉。
と私にそう言うと急ぎ足で自分の席に戻り、電話。
「はい。申し訳ありません。新入社員です。今年は出来が悪くて・・本当にすおません。」
私は、ただ、直角のお辞儀を繰り返す姿にサラリーマン人生を知りました。
いいお湯でした。上がりますか。
待合に出ると、窓の外にはまだ雨が残っています。時間を潰しにソファに座り、周りを見渡すと。
生ビール!いい時間潰しになりそうです。
注文すると奥から親父さんらしき人が出て来て注いでくれました。
「はい。サービス。」とつまみが一袋。嬉しい!
飲みながら待合の中を見てみると、このさかえ湘南館では、様々な企画で地域と繋がっる活動をされています。公衆衛生としての銭湯の役割は、身体の衛生だけではなく、心まで広がる可能性っています。
生を飲み干して、外を見ると雨が上がったようです。
いい雨宿りになりました。
いいお湯でした。さて一杯飲んで帰りますか。※1杯もう飲みました。
栄湯湘南館
営業時間 午後3時~夜11時※現在10時に短縮
定休日 火曜日
サウナ有(追加料金300円)ディソープ・シャンプー 無
※飲み物充実
続く