銭飲み!始めました。

銭飲みとは銭湯の湯に浸かり、ひとり帰りに酒を飲むこと

北千住駅 大黒湯と藤や①

銭飲みとは、銭湯に入り、一杯飲んで帰る。それだけ。

では近くの銭湯で汗を流して、一杯飲んで帰りますか。

■これは銭湯の王かゴジラ

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北千住

北千住駅 JR常磐線東京メトロ千代田線・日比谷線東武線・そしてつくばエクスプレス。5路線が乗り入れる大ターミナル駅で一日の乗降者数約160万人は世界第6位。

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駅ビル

国内でも名古屋駅(7位)東京駅(8位)より上は、世界の乗降者ランキングの20位以上の全てが日本の駅と同じくらい驚き。

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わんさ君

駅前商店街のキャラクター「わんさ君」。昭和感が漂います。

 

北千住は「千住宿日光街道の宿場町として栄えた町。

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宿場通り

せっかくなので旧日光街道・宿場町通りを歩いて本日のお目当ての大黒湯さんに向いましょう。

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謎の絵

シャッターの絵も風情があります。謎の絵も。

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横山家

江戸時代の商家建築の横山家住宅

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絵馬屋さん

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タワーマンション建築中

その前には絵馬屋さん。振り返り、見上げるとタワーマンション建築中。

江戸の風情と昭和、平成、令和。時代がモザイクになった街。北千住。

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大黒湯さん外観①

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大黒湯さん外観②

大黒湯さん。これは店構えは王かゴジラ。ネットではキングオブ銭湯と紹介されていましたが、その通り。その迫力に圧倒されます。

まるで由緒ある寺院のような唐破風・宮造り。昭和2年創業。90年以上の歴史です。

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暖簾をくぐり

期待で胸が膨らみますが、写真はここまで、あとは大黒湯さんのHPの写真を使わせて頂きます。

脱衣所は広く天井は吹き抜けの各天井。

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浴室

浴槽は、浴室内は、3つ。メイン風呂とジェット風呂。さらに水風呂があります。

さらに室外に露天風呂。サウナはありますが別料金。

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露天風呂

まずは、体を洗って、さてメインのお風呂から頂きます。

湯温は42度。丁度いい感じの湯加減です。

 

 

見渡すと、お客さんは、いかにも下町の少しこわもての親父さん中心ですがちらほら若者の姿も。

 

ペンキ絵は西伊豆からの富士山。丸山清人・勝海麻衣さんのサインが入っています。

丸山さんは日本の3人のペンキ絵師の一人で、青戸 成弘湯のペンキ絵を描いた中島盛夫 の兄弟弟子の方。

勝海麻衣さんは、丸山さんの弟子でしたが、昨年話題になった盗作騒動で子弟関係を解消されています。

 

さて次は立派な露天の岩風呂。石灯篭のある庭もついています。

こちらは40度。少しぬるめなので、長湯が出来ます。

 

岩風呂に入っていると昔の話を思い出しました。

 

我が家は母子家庭で、母は昼から夜遅くまで働いていました。

小学校3年の運動会の朝、目覚めると母はまだ寝ていて「お母さん。今日、運動会だけど」と言うと、母は疲れた顔で「ごめんね。やっぱり仕事休めないの、お弁当は後で届けるから」と応えます。

大丈夫。運動会で一人でお弁当を食べるのは慣れています。

 

昼休憩の時間が近づいてきても、母の姿は現れません。

とうとう昼の食事時間になってしまい、周りでは家族でお弁当を食べ始めています。

 

泣きたい気持ち。もしかしたら泣いていたのかも知れません。友達のお母さんが、一緒にお弁当を食べようと誘ってくれました。

 

すると私の名前を呼ぶ声が。

その方向を見ると白衣のお寿司屋さんが私の名前を呼びながら、周りをきょろきょろと探しています。

寄って行って名前を告げると。「あー良かった。はい。お弁当。お母さんの注文です。」と言って折箱を渡されました。

 

周りの視線が集まっているのを感じて、お礼を言って折箱を受け取ると、一目散に校舎の裏に走っていきます。

包みを開けると助六寿司私の好物。お稲荷さんとかんぴょう巻き。

 

助六寿司。江戸時代の歌舞伎の合間に食べられた寿司。こんな話を思い出すのもこの北千住の町のせいかもしれません。

 

いいお湯でした。

 

脱衣所で服を着ていると、身長計が目に入りました。体重計は当たり前ですが、身長計は珍しいですね。自分には無い経験ですが、父と息子で銭湯に来て、子の成長を喜んでいる事でしょう。

 

休憩所に出るとソファの他に座敷もあります。湯上りにくつろげる空間です。

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許可頂きました。

座敷の外には坪庭があり、小さな池に鯉が泳いでいます。

気持ちの良い風が吹いてきました。

 

さて一杯飲んで帰りますか。

大黒湯さん

営業時間 3時~11時30分 定休日 月曜日

サウナ有(追加料金400円) ボディソープ・シャンプー 有り