銭飲みとは、銭湯に入り、一杯飲んで帰る。それだけ。
では近くの銭湯で汗を流して、一杯飲んで帰りますか。
■お宮前のしっとり湯
日曜日。散歩がてらの銭飲みです。
松戸駅、常磐線で千葉に入って最初の駅。乗降者数は千葉県内で7番目。
松戸駅西口。駅前の賑やかさでは、少し寂しい。遠くに見える帽子を被ったように見える白いビルが元伊勢丹。頑張れ松戸駅。
松戸名物は、梨・ラーメン・矢切の渡し。そしてマツモトキヨシ(創業の地です。)
松戸市の銭湯は市のHPを見ると5軒。松戸駅周辺では、「宮前湯」だけです。
川沿いを歩いていると神社の横に出ます。松戸鎮守の松戸神社。
せっかくなのでお参りします。
神社を出るとすぐ宮前湯。その名はここから来ているのでしょう。
脱衣所は、狭まめですが天井が吹き抜け、一面絵画のようなパズルが飾られ、独特の雰囲気です。
しっかり体を洗い、では頂きます。
お湯はぬるめ、しっととした優しいお湯です。
事前にネットで調べると宮前湯の湯は、松戸神社と同じ湧き水を使っているとの事。
ご利益がありそうでいいですね。
立派なペンキ絵は美保の松原。ペンキ絵師の早川氏によるものです。
痛みが激しいので、あと何年かすると書き換えになってしまうのかもしれません。
眼に焼き付けるようにみながら湯につかります。
あーいいお湯。湯につかり、昔話を思い出します。
長野市であるスナックに入ったら、扉を開けた瞬間、坊主頭で派手なシャツの集団。
やっちまったと思ったが「いらっしゃい」と言われて一人カウンター席。
ちじこまって飲んでいると、ママから「今日は善光寺の御僧侶の飲み会なの」との話。
おーい。御僧侶、私服は地味にしてくれ。
あっ。松戸神社。神主さんだから坊主じゃないですね。
いいお湯でした。
脱衣所のパズルが素晴らしいので、ご主人の許可を得て撮影させて頂きました。
伺うと奥さんの作との事。この宮前湯のトレードマークです。
このふくろうの暖簾も奥様のお手製との事です。話してくれたご主人の嬉しそうな顔にご夫婦の仲の良さを感じます。
さて、一杯飲みに行きますか。