銭飲みとは、銭湯に入り、一杯飲んで帰る。それだけ。
働き方改革・シェアオフィス。直帰。
では近くの銭湯で汗を流して、一杯飲んで帰りますか。
■熱めの湯と人情酒場
常磐線金町駅。東京は下町、江戸川を渡ればもう千葉、都内最後の駅。
近くには寅さんで有名な帝釈天。
駅前に立ち、見上げると高層マンション。
さらに新規の高層マンション工事中。東京まで○○分と都心へのアクセスが売り物のようです。
でも下町にはアクセスだけじゃない良さがあると思います。
銭飲みのプログの最初の場所にこの町を選んだのは、単純な理由。
私が生まれた町だから。
記憶はないが、母と入った最初の銭湯はこの街。
目指すは『金町湯』
葛飾区の浴場組合連合会のサイトでの検索で、金町駅ではこの銭湯しかヒットしない、金町唯一の銭湯。
南口を出て右折。令和になったのは駅前だけで、路地に入ると、まだ昭和が残っています。
駅から5分ほどで金町湯に到着。
立派な風格ある宮づくりの店構えの銭湯です。
さてどんなお湯なのか。
※銭湯内は撮影出来ないので金町湯さんのHPの写真を使わせて頂きます。
番台は、おじさん。脱衣所は、鍵付きボックス。
正面の壁の銭湯絵は、立派な富士山。まるで銭湯の定番のような店だ。
6時台のせいかお客さんは少なめ。開店後のひとやまが過ぎた後。
まずは、身体を洗います。いよいよ湯に入ります。浴槽は二つ。湯は緑色。
頂きます。
あつ・熱。かなり熱い湯です。浴槽の違いは温度かなと思い、隣の湯へ。熱。
金町湯の湯の設定はかなり高めのようです。
高い天井。女風呂の話声が反射して聞こえてきます。
あー。銭湯に入っていると実感させてくれます。
熱いがお湯がやさしいと思って後からHPを見たら井戸水を沸かしているとの事。
昭和18年創業。今の造りは昭和32年との事なので、この構えで63年の歴史。
あーいいお湯。新型コロナウィルスに関連して、昔の事を思い出しました。
新入社員の頃、金曜の仕事終わりに先輩に飲みに誘われ、風邪気味だったので断ると、「酒を飲んで血中のアルコール濃度を上げると風邪の菌は死ぬ。だから大丈夫だ」と飲みに連れていかました。結果、体調は悪化し、土日は寝込むはめに。
菌が死ぬほど血中のアルコール濃度が上がったら、中毒で死にますね。
30年以上前の反省を、今、金町湯の湯船の中でしています。
いいお湯頂きました。
さて、では近くで一杯頂きますか。銭飲みの心得は、大衆店で、酒は3杯まで。
駅への道の道すがら気になる看板。「深川酒場」
暖簾。有志一同の寄贈です。惹かれますが、地元の常連さんの集まる敷居の高を感じます。
ガラガラ。
のれんをくぐり、扉を開けると、そこはタイムスリップ。昭和の酒場です。
店内はカウンターと小あがり。広い小あがりには1組。カウンターは混んでます。
「カウンターにどうぞ。」とおかみさんの声。ザ・常連の中に入ります。
風呂あがりなのでまずはビール。お通しは、めかぶ。
つまみを頼もうと良く見ると、お酒は値段が書いてあるのに、つまみは値段が書いてありません。時価?(笑)
私の想像は、多分値段を気にしないでも良い、安い店です。
ラストオーダーも9:30と早いですね。
さて何を頂きましょうか?
カウンターには総菜が並んでいます。悩んでいるとおかみさんから「少しずつ全部盛りますか?」の声掛け。お願いします!
8種全部乗せです。旨い・旨い。出汁のきいたやさしい味付け。
微妙に違う味付けで、丁寧に仕込んだ料理です。
こういう料理、最近なかなか食べれないですよね。
酒がすすみます。梅チューハイお湯割り。
隣の親父さんは、週5回来ていて、さらにその隣の親父さんも週3回。73歳との事ですが女性の話で盛り上がります。(笑)
一見さんの私を優しく受け入れてくれる、下町の温かいお客さんが集う店です。
煮魚に合わせて最後は日本酒。銀鱈、とろとろ。
女将さんは、八千草薫風の美人で、なんと80歳過ぎ!
この店は50年以上前に、ご両親が始めた店を受け継ぎ、姪御さんと営まれています。
金町なのに深川酒場という店名は、深川から移転してきたからだそうです。
まるで、タイムスリップ。昔の映画の中に入ったようなお店です。
お会計は想像通り、安旨でした。
いつまでもお元気でお店を続けて欲しいです。
良いお湯・酔い酒・良い料理。ご馳走様でした。
さて帰りましょうか。
深川酒場さん
ひとり初訪問時のポイント ※あくまで個人の意見です。
敷居の高さ :中 外から中は見えません。勇気を持って開けましょう。
常連度 :高
注文難易度 :中 総菜がカウンターに。好きなものが頼めます。
料理に値段が書いてありませんが、高くはありません。
会話の入り方:カウンターの常連さんは話好き。すぐに仲良し。
金町湯さんはこちら
深川酒場さん
最後までお読み頂きありがとうございました。